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2001年 6-7月 / 8-9月 / 10-12月

2006/02/01 歌詞を書いてみた

JUstice SO

ある日会社で客とパーティー
生牡蠣10キロ1,500円 駐車場で炭火焼
客は上機嫌だったさ
でも悲劇は起こった
飲みすぎた客はトイレで嘔吐
立ち込める悪臭 一週間経っても消えない
その時俺は叫んだ BRAKE OUT!!

そうさ重曹
君は重曹
ベイキング・ソーダさ
水に溶かせば 泡立つ炭酸
悪臭なんてイチコロさ
ラブユー重曹
ブラボー重曹

※ CD化のときはご一報を。

2005/10/15 村上ファンド

なんか阪神電鉄株を買い占めたり、TBS株を買い占めたりしてるようですが。

タイガースの上場提案については、初めから「これはタイガースを企業の一部門からファンのものにするための改革だ」と言い切れば、少しは世間の情も動いたんじゃないかと思う。ファンドマネージャーの立場を前面に出すからおかしくなるわけで。

村上ファンドが投資した会社は、結果的に業績が良くなった会社も少なくないというので(業績が上がらなければ株価も上がらないので当然の話)、悪い話ばかりじゃないと思います。上場すると、買収の危険があると言う人もいるかもしれないけど、たとえばライブドアなどは人の会社は買い占めても、自分の会社の株は数百円から買えるので個人株主が数十万人もいて敵対的買収は事実上不可能です。やり方次第だということです。

TBS買収については、非難されるべきは「公共のもの」である報道機関をうかうかと買収されるような状態で放って置いてたTBSの方で、「怠慢な経営陣を叩き直したら業績が良くなる」という村上ファンドは真っ当です。

世知辛いなぁと思うけど、現実としてこういうことが簡単に起こる世の中になっちゃってるんだよね。

2004/12/18 ガラスの仮面第42巻

新聞広告でガラスの仮面第42巻が出てたというので、コンビニで立ち読み(だって買うほどじゃないし…)。少女漫画趣味があるわけではなく、姉の影響で読んでたものの続きが気になって、読めるときは読んでるわけですが。

話が進展してます。いままでからすると急展開と言っていいかも。

でもおいらがツボにはまったのは、連載開始の時代には携帯電話すらなかったのに、今作はカメラ付きケータイが重要な小道具として登場します。いいのかこれ。

2004/12/16 久々の日記でアレなんだけど

いま、とあるところの掲示板の注意書きに手を入れようとしてるんだけど、「留意事項」のアタマに

「ここはファン同士の交流を目的とした掲示板です。とりあえず、みんな仲良くしましょう。」

って書いてあるのを読まない・読めないで騒ぎを起こすような連中のためになんで時間を割いて小学生にでもわかるような作文をしなくちゃならんのだ。

先日、やーな感じの投稿があって、どうもハンドルを変えたらバレないと思ったようだけど、文章ですぐわかって、データを調べたら過去に問題を起こした奴。「預かり」にしたあとにこっちから連絡して「過去のことにけじめはつけてください」とメールしたら、返事が「ははは。相変わらず手が早いことで。 」。本人は「謝罪した」と言い張ってるけど、これ、謝罪した人間の態度かね?

そのうえ、掲示板に書き込んだ他の人や某吹奏楽団に、自分が騒ぎを起こしたことには触れないまま「あそこの管理人は気に入らない記事を削除する」と大嘘はつくわ、共同管理者のY氏がメールしたら彼が佐渡さんに近い人間だと思って異様なまでの低姿勢の返事を返すわ(そこでも事情説明がデタラメ)、しまいには「なんでロレンツォは自分ひとりで問題を解決しないでY氏の手を煩わせるんですか?」って、一緒に管理してるんだっつーの(萎苦笑)。そのことはサイト上で説明してあるんだから、ちゃんと書いてあるものは読め。ついでに掲示板の空気も読んでくれ。

ちゃんと最初から最後まで責任とって話のできる奴なら多少の物言いは認めることもあるだろうけど、佐渡さんがテレビに出てきたときにだけアクセスして、書き込むことが偉そうな批判(しかも間違いが多い)では、とてもじゃないけど公園に野犬を放すようなものです。今は入れないように柵で囲うくらいの処置だけど、捕まえて川に捨てられるとか、袋に入れて棒で殴るくらいのことをしないとわからんのだろうか。

今まで書かなかったけど、どんな人のどんな言い分でも一回目は見逃してます。その後、問題が起きたときにだけ過去のデータと照合して削除したり注意したりしてるんですが、あからさまにモメゴトを起こすつもりで書いてる人もいるわ、他人のハンドルを騙って書き込んだから削除したのに「管理人に都合の悪いことは削除か?」とメールをしてくる人、それまで殆どアクセス実績がないのに突然現れて「この掲示板は時々見てました」と書き込むヘンな人(そのあとに続くのは必ずモメゴトを起こした人間の弁護)……他の人への影響もあるから穏便に済まそうということで今まで詳しいことは言ってこなかったけど、逐一メールを公開して晒してやりたくなるようなヘンな連中ばっかりですよ。のべ3〜4人なんだけど。

なにより、ほぼ全員に共通してるのが調べればわかるウソを平気でついている。ウソと自覚しないでいる人もいるんだろうけど、人を批判するってそんな簡単なエネルギーでできることじゃないんだよ。そこがわからなかったら昨日今日の掲示板管理者ならまだしも、おいらのような7年も8年も管理者やってる人間に言い負かされ続けることでしょう。

批判するのが悪いとは言いません。でもそれをやる資格があるのは日ごろから発言していて、それが認められているか、自分でサイトを作って一貫した主張ができる人、ハンドルをコロコロ変えない人、自分に都合の悪いことも認められる人です。今まで騒いだ奴らはどれもできてない。

ちょっと空き時間ができたからと思ってつまらない作業に手をつけたら段々頭にきたので書きなぐってしまった(苦笑)。このままアップしてしまおう(爆)。

2003/11/23 サービス
「お箸はお付けいたしましょうか?」

そのコンビニの店員は、留学生のそれとは思えないような流暢さでぼくに尋ねた。

他のことを考えていたぼくは、いつものやりとりに「はい」と上の空で返事をした。

なにも問題はなかった。

買った物がカレーライスだったと言う一点を除いて。

2003/07/18 最近のニュースから

「少年事件加害者の親は市中引き回しの上、打ち首にすればいい」
鴻池祥肇構造改革特区・防災担当相

先生! 埼玉県知事の娘の親も引き回しっすか?

2002/07/28 天神祭

 24日、天神祭のお祭りステージをこなしてまいりました。

 前に書いたとおり、今回は図面を書いて必要な機材を一覧表にして事前に渡してありました。出演者とも個別に打ち合わせを重ねて、準備は万端。

 前日、楽器屋から電話が架かってきて出ると受話器から聞こえてきたのは社長の「僕はいかにして機材が運べなかったのか」の言い訳でした。当日は動けないから前日に機材を現場近くに用意するって打ち合わせだったのに。現場の状況が悪くて運べなかったと。当日午前中から運搬するとのこと。

 当日、昼の12時過ぎに現場に行くと予想通り機材は殆どありませんでした。「前日に車に積み込むだけでもできたんとちゃうんか」。しかも、「ミキサーは後でいいからケーブルを先にくれ」と言ったのにケーブルがない。

 仕方がないので楽器屋にケーブルを取りに行き、もつれたケーブルをほどいて(普通、こんな作業はしない)、先に仕込んでいたけどいつまで経っても残りが来ない。

 催促した挙句、やっと機材が届いたのが15時。リハまで2時間しかない。社長は「やっぱり当日は身動きが取れない」などと言い訳するが、それは初めからわかっていたことだろう。暑くて怒鳴る気にもなれない。しまいには、図面に「不要」と書いた作業ばかりして足手まといなので「社長はどっしり構えててください。ここは大丈夫です」と言って帰ってもらった。

 16時過ぎ。最初の出し物であるバンドのメンバーが集まってきた。どうにかマイク以外のシステムを組み上げて、立ち上げたら100メートル向こうのスピーカがヘンだ。何も聞こえない。

 テスター片手に何度も歩いて往復して(暑いので走れない)、粗悪ケーブルがNGの原因だとわかった。予備のケーブルはない。全身の力が抜けた。仕方なしに応急処置をしてなんとか音が出るようにした。もう時間がない。

 17時からのリハで大急ぎでマイクのセッティング。猛烈な寒気が襲ってきて熱射病にかかったかと思ったけど休むわけにも行かず、準備を続ける。バンドに指示を出してバランスを合わせ、なんとか始められるようになったのは18時を5分過ぎた頃だった。

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 本番が始まって、演奏しながら音を作り直したら全体として悪くはないのだが明らかに一部のマイクが「間違って」いた。これでは全体が良かったとしてもただの結果オーライである。納得がいかなかった。

 バンドの演奏が終わって、撤収しながら不出来をわびた。ところが、返ってきた言葉は演奏しやすい環境を作ったことへの感謝の言葉だった。

 その後も、日本舞踊、B級アイドル、フォークダンス、和太鼓と続いたが、出演者に一人残らず良い音であったことと演じやすかったことを感謝された。こんなの初めてだ。

 考えてみると、今まででもっとも出演者の気持ちになってステージを作った日だったと思う。それはエンジニアリングだけでなくてコミュニケーションも含めてのことだ。出演者と同じ目線でときには乗せたり励ましたり。それが良かったのかもしれない。

 ステージには新市長も来た。官僚出身で、こんなところには来なかった前市長とは大きな違いだ。激しい選挙戦の後で市議会は紛糾しているが、市民の反応が新市長への評価の全てだと思った。その市長にも「いつもご苦労さま」と声をかけられた。よく見ているものである。

 それはともかく、決して良い状態ではないのにこれまでにない結果になったのは音の神様が通りすがりに気まぐれでも起こして行ったのだろう。

 暑いのにご苦労様です…。

 21時、和太鼓の大音量でこの日の出し物はすべて終わった。司会者の締めの言葉を聞きながら、今日の日に感謝する気持ちで手持ちのCDを眺めた。元ちとせのアルバムをプレイヤーにかけた。

 司会者が話し終わるのを待って流したのは「ハイヌミカゼ」だった。南の祭の魂を歌う高く伸びる声が満月の空へ吸い込まれていった。月の光に浮かぶ天満社を見上げながら思った。

 音楽が好きな人生を選べて良かった。

 この仕事に戻って、本当に良かった。

2002/07/15 天神祭と盆踊り

 実は和田山のYPCに行ってました。レポートは後日。


 あれから一年、今年も祭のシーズンが来た。来週の天神祭は現在準備中で、去年のトラブルを教訓に今年は現場の見取り図とか仕込み図を作って完璧を目指しております。

 最大の難関は「社長」だったりしますがー。だって、人が目を離すと機材の電源を切ってたり、本番中にマイクの接続を勝手に変えて音が出なくなったり、あんた子供かっ と言いたくなるようなことをこの一年でいくつもやってくれてまして。どうやって角を立てずに社長に休んでもらおうかと作戦を練っていたら、今年は祭の役付きで不在になるとのこと。自分が面倒見れないからと「技術料ははずみますので」って、おれは社長がいるときに割り増しにして欲しいよ(苦笑)。

 とにかく、よろこんで引き受けたのでした。あとは「十回聞いても全貌が半分もわからない打ち合わせ」をどう乗り切るか、だな。

 と、もうひとつ、来月の盆踊りの準備も考えなければと思っていたら今年は中止するとの情報が入ってきた。

 表面上の理由は主催の商工会が「予算が足りない」らしいのだが、こないだの総会で予算は通ったはず。おかしいと思っていたら本当の理由は「先月の市長選で当選した人が商工会の支持していない人だったから」らしい。要は選挙の報復。

 田舎にはありがちな話とはいえ、あまりにも前時代的で人間的に恥ずかしい話。

 もっとも、この選挙では組織票をバックにした現職と、草の根選挙を展開した市議、それから市議の浮動票を奪うために現職派が擁立したと言われる泡沫候補という激しい選挙で、市議が当選したものだから市内の主だった組織のトップは面目丸つぶれという事態を迎えて予想できたことではあるんですけどね。他にも裏では関係修復に努める新市長に対して次々と報復が行われているそうな。

 いずれにしても、選挙の話といいこの報復といい、この大人たちは子供に胸を張って説明できるんでしょうかね。みっともない…。

# 儲け損ねた(爆)。

2002/07/06 約束(その3)
いままでのお話 ----> その1その2

 Hに電話した。

 「スピーチ二人やて?」おれは聞いた。

 「ああ、別にええやろ、二人で話したら」Hはあっけらかんと言った。

 「ええもなんもあるかい、知らんでえ、ボロボロになっても」おれは言った。

 「ええでえ。めちゃくちゃにしてくれても」Hは言った。

 こいつは、何を考えてるかようわからん――。

 「ところでな」Hは言った。

 「宿泊なんだが、滋賀の田舎に泊まってもらうのも悪いのでAの家に泊まってくれ」Hは言った。Aは3年下の後輩だ。

 「はあ? Aって、今どこよ?」おれは聞いた。

 「長田」Hは言った。

 「…おまえねー」おれはあきれた。こいつ、部屋を押さえたりするのが面倒になったやろ。まあええか、Aには話をつけといてくれよ、そんなことを言って電話を切った。

 Iに、スピーチで話そうとしていたことのあらすじをメールで送ったら、台本になって戻ってきた。
「手本は『ますだおかだ』です」
と書いてある。ますだおかだって、おれ知らんがな。まぁそんなことはいいとして。

 いくつか書き直して送り返した。笑うところが無いのが気になる。まぁええか。

 色々考えてるうちに、「二次会のBGMは学生時代に流行った歌なんかかけたらおもろいやろな」と考えた。会場にはそんな用意ないやろうし、ええ考えかもしれん。

 こうなったら当日の音響は乗っ取ってしまおう。

 決めた。

 昔流行った曲について、チャートブックなど色々と調べる方法はあるのだが最も簡単で参考になったのがインターネットの個人サイトだったというのは興味深い。そこから粗くリストアップしたものの、Iから問い合わせの返事が無いのでCDを作れなかった。

 そのうち忙しくなってしまい、準備を再開したのは式の二日前の夜だった。

 Aに電話した。泊まるんだから、挨拶だけはしておこう。

 「おれが止まるって話、Hから聞いてるか?」おれは聞いた。

 「ええっ聞いてませんよ」笑いながらAは答えた。

 「やっぱりな」おれも笑いながら言った。

 「しょうがないなー」Aも笑いながら言った。

 「まぁそういうことなんで、よろしく」おれは笑いながら言った。

 「はぁ、わかりました」Aはやっぱり笑っていた。

 「ところで」おれは聞いた。「Iから二次会の話、なんか聞いてないか」

 「一ヶ月前に進行表がメールで来てますけど」Aは言った。

 「しょうがねえなあ」おれは言った。

 「たいしたことは決まってませんよ。でもそれっきり、なんの連絡もないんですよ」Aは言った。どうも、Iはすべての準備を一人で抱え込んでしまってるらしい。

 「どうせ例によって音響のことなんか考えてへんやろなあ」おれは言った。

 「また、なんかやるつもりですか」Aは笑っていた。

 「いや別に。いつも通りやけど」おれは言った。

 「ほんまに、好きですねえ」Aが言った。

 Iに電話した。

 「二次会の話やけど、聞いてくれたか?」おれは聞いた。

 「それがですねー、会場にはラジカセに毛が生えたようなのしかないらしいんですよ。持ち込んでもらった方がいいくらいって話で」Iは言った。

 おれは思わずきつい口調で「なんで早く言わへんねん。機材くらいこっちから送れたのに」と言った。

 「すんません」Iは言った。そう言うしかないだろう。が、しかし、いくらなんでも遅すぎる。

 まあ、ええか。準備しなくてええわけやし。身軽に行けるな。おれはそう思った。

 ―そして、前日。

 なんとなく仕事も手に付かず、くすぶった気持ちを抱えていた。

 「あかん、耐えられへん」おれは思った。

(まだ続くって言ったら怒る?)
2002/07/06 トラブルメーカー

 正直言って、最近ヒマではない。

 できるだけ自分に必要と思うことだけ取り入れて、そうでないことは遠ざけたいのだが、生身の人間社会のことなので思い通りに行かないことが多すぎる。

 自分が偉いと自惚れるつもりも無いが、自分より多くのことを知ってて頭の切れる人と話すと正直焦る。焦ったところでどうしようもないのだが。

 そこに、ゆたか会の話も加わってきて考えることが増えた。会の話そのものは自分から望んで首を突っ込んでいることだから不満を言うつもりは無い。

 ただ困るのは、ぼくの名前が出るごとにありもしない話を持ち出して「昔々ロレンツォに〜と言われた」などと吹聴する人間がいることだ。

 これは、困る。

 その話もよく聞いてみれば、そもそもの原因はこのサイトとは無関係のことだったり、巨大ファイルが添付されたメールを断りもなく送りつけてきたのでぼくがたしなめたとか、ぼくがその人の思い通りにならないからと執拗に手紙を送りつけてきたとか、演奏会では演奏そっちのけでぼくを監視していたとか、関係ない人に個人メールを転送したとか、さらにぼくに無関係の、個人的な揉め事をここの掲示板に持ち込もうとしたとか、そんな話だったりするからうんざりする。

 このサイトの中に「メールを出す方へ」という掲示を出している。返事が遅くなることがあるから勘弁してくれとか、ぼくのメールを勝手に他人に転送しないでくれとか、ごく常識的なことをお願いしているのだが、これに書いた他にもたとえば「初めてのメールのときは挨拶も一言添えて」などと書きたいのだが、実際のところ、他愛の無い用件のメールに返事が無いからと言って家族や恋人でもないのに不躾な言葉で執拗に返信を迫ったり、挨拶抜きに出し抜けに要件だけ書いたメールが届いて意図を読み取るのに苦労したり、個人的なメールを関係の無い人に転送して余計な騒ぎを起こすような人は滅多にいないのだ。でも、多くの場合、そんな「滅多にいない人」がトラブルメーカーになってくれるのだから頭が痛い。

 第一、ぼくにとってこういう面倒な話のすべては2年以上前に起きたことだ。にもかかわらず年寄りの繰言のごとくことあるごとに「昔々、ロレンツォに…」とやられるのだからたまったものではない。

 そんな人なので直接反論しても時間の無駄だからそれはやらないけれども、もしあなたがそんな人に会ったら、ぼくがどんなことをしたのか聞いてみればいい。自分に都合の悪いことは言わないだろうが、常識的におかしなことを言っているとわかるのに時間はかからないと思う。

 そしてその人に、「そんな話をしていたら誰も相手してくれなくなるよ」と諭してやってもらえないだろうか。

 ぼくからのささやかなお願いである。

2002/06/12 哀悼

 ナンシー関さんの急逝を心からお悔やみ申し上げます。

 ご存じない方のために簡単に紹介しますと、唯一の「消しゴム版画家」であり、「最強のテレビウォッチャー・コラムニスト」でありました。特に、ちょっとズレた人や予定調和に納まりたがっている人に対する辛口で独特の視点から生まれる批評と挿入された消しゴム版画の味は誰にも真似できない世界を作り出していました。

 39歳という若さで、原因もわかっていないのですが(朝日新聞より)、とにかく今日は貴重な文筆家を失った悲しみを、彼女の著書で笑ってまぎらすことにします。

(上記公式サイトは現在見ることができないので、Googleのリンク>こちら

2002/05/02 約束(その2)

 年が明けてすぐに、Hから案内状が届いた。

 予定通り、「一言お言葉を頂戴いたしたく(以下略)」という短冊が入っていた。

 話すことは決まっていた。大学時代のエピソード、二人が出会ったときのこと、そして震災のこと。この3つだ。

 大体、上手く喋れる訳がないのに受けを狙って沈没したことなど数限りがない。ある会社での新入社員歓迎会で喋ったスピーチなんか最低だった。

 今でも思い出したくない。

 下手に話すより、さらりと流したほうが好ましい結果になるような気がした。

 1年後輩のIからメールで二次会の連絡が来た。すぐに出席する旨返事しようとしたが、一つ気になることがあったので、質問を追加した。

「じゃんけん大会はやるのか? BGMは指定があるんだが」

 じゃんけん大会はHが学園祭で担当した企画である。元々はステージでのゲーム企画のおまけとして始まったものが、ルール説明不要のわかりやすさ、Hのじゃんけんの強さと司会さばきが観客の関心を集めて一躍名物企画になったのだ。

 以後、Hは卒業するまでじゃんけんのためにステージに上がり、同じように音響係に居座り続けたおれは、その度にいつも同じハウス系の曲を掛けた。チョイスした曲そのものに意味はなく、同じ場面で同じ曲を掛ければ客も認識しやすいかも、という妙なこだわりからしつこく掛け続けていたのだ。Hに説明したことはないが、次の年もその次の年もどこかで聞いたような音楽が流れるので薄々気が付いていたようだった。

 一月下旬、披露宴の一ヶ月前になっておれはIに電話した。質問の返事がなかったのだ。そこでIはおれが予想もしないことを言い出した。

 「Hさんから、スピーチを一緒にやってくれないかと言われたんですよ。掛け合い漫才でもやろうかと思うんですけど、聞いてませんか?」

 「聞いてへんでそんなの。第一練習時間無いやろ」おれは言った。二人で話す以上、台本は覚える必要があるし、話のテンポも合うかどうか。練習したいところだが、こちらは九州、Iは京都、式場は滋賀なのだ。

 「式の前に何回か練習したらなんとかなるでしょう」Iは言った。

 でもお前、学園祭の準備でもそんなこと言ってて本番はボロボロやったやんか、とおれは言いたくなったがやめた。

 どうしてやめたのかはよくわからない。なんとなく「それっておもろいかも」という声が聞こえたような気もする。それよりも、元々聞きたいことがあっておれの方が電話したのだ。そちらの方に気を取られていたのだろう。

 「BGMの話やけど、用意した方がええんか」おれは本題を切り出した。

 「すんません、まだ聞いてないんですよ」Iは言った。

 「どうせその辺りはなんも考えてへんのやろ。会場に機材があるかとか、ちょっと聞いといてくれへんか。なんやったらこっちから打ち合わせの電話するし」おれは言った。

 「わかりました。聞いておきます」Iは言った。

 「忙しいやろうけど頼むわ。ほんまやったらおれも動いたほうがええんやろうけど、悪いな」おれは言った。

(まだ続くんです ^^;)

2002/03/04 約束

 「ところでお前ら、どないなってんの」おれはHに聞いた。
 時は去年の6月、場所は大学の同期の結婚式。高砂の横では友人代表に指名されたNが、予想外の盛会にやや硬い表情で祝辞を述べている。緊張するなというほうが無理だ、国内外から300人も集まったのだから。

 「これから向こうのお父さんに会いに行く」Hは答えた。
 「これからって、酒も入ってるのに」おれが決まり文句のような台詞で呆れると、言い終わらないうちにHはまあまあとおれにビールを勧めたので、おれは学生時代の習慣でグラス半分ほど入っていたビールを飲み干した。
 「お父さんの都合がつかへんかってん。俺も出張に行くしな」ビールを注ぎながらHは素っ気無く言った。
 「お前ら、付き合って何年だったっけ」おれはさらに聞いた。
 「9年」Hは答えた。そうか、9年になるか。

 Hとその彼女は別々の大学だったが、学園祭の実行委員の集まりで知り合ったのがきっかけで付き合い始めた。大学を卒業して以来、ことあるごとにHに「お前らどうすんの」と聞いて、Hの煮え切らないような返事を聞いていた。彼女もHの煮え切らなさに諦めにも似た感じで「どうなるんですかねえ」と言っていたが、ようやく重い腰を上げて彼女の父親に挨拶に行くという。

 「それで、式はいつよ?」おれは酒の勢いも手伝って少々気の早い質問をした。
 「来年2月23日。わしのときはお前やで」前でスピーチしてるNをちらりと見ながらHは言った。
 Nのスピーチが終わった。
 「そろそろ行くわ」Hはグラスに入ったビールを飲み干し、高砂の新郎に中座を断りに席を立った。


(この話つづく)

2002/02/15 不支持不支持と草木もなびく

 「〜へ〜へと草木もなびく」ってフレーズ、佐渡おけさが元ネタなんすね。今知ったわ。まあどうでもええねんけど。

 小泉人気が馬脚をあらわした。思ったより早かったなあ。おいらが今まで純ちゃんを良く言ってなかったのは過去の日記を見てもらうとして、真紀子更迭≒支持率暴落ってあまりに思考停止ぢゃないかと思う今日この頃。週刊プレイボーイなんか現金なもので「さらば"1億総小泉幻想"!! オレらからの絶縁状」やからね。日本人の節操のなさには驚くばかりです。ワークシェアリングという名の賃下げによって日本はデフレスパイラルに陥ってるのに今頃「デフレ対策を指示」やで。今まで支持率にあぐらをかいて無為無策だったってのをみんなよく認識するべきです。

 しかーし、一般市民ばかりが思考停止ではなくて、13日のニュースを見ると元々思考停止してるのはマスコミだってことがわかる。

<小泉首相>「孝太郎は月収20万円の会社員」 うわさに反ぱく (毎日新聞)
長男のギャラに色なして反論=衆院予算委で小泉首相 (時事通信)
首相激高!国会で孝太郎ギャラ論争 (スポニチ)
小泉首相の長男の発泡酒CMギャラめぐり応酬 (朝日新聞)

 いずれも、民主党の石井一が12日の予算委員会で

「発泡酒の増税が見送られたが、業界関係者は総理の息子のお陰と言っている。一説に五千万円のギャラが支払われたといわれているが、彼の他の業種の仕事より高いとも言われている」
という趣旨の発言に対して小泉総理が
「息子はサラリーマン。月20万しかもらってない。いい加減なことを言うな」
と激高したことの記事に対する見出しだが、発言の前提となる「発泡酒の増税見送り」についてはどこも見出しにせず、記事でもこのことに触れたのは朝日だけなのね。おいらも朝日が書かなかったら気づかなかったと思う。

 確かに、今の時点では噂話の域を出ない話ではあるんだけど、事実だとしたらとんでもないわなあ。それを調べるのがマスコミのはずなんだが、「あー、純ちゃん怒っちゃった」ってことしか記事にならんのがこの国のマスコミ。そら政治の質が上がるわけがない。

 なお、ご自分の目で確かめたい向きは衆議院のヴィデオライブラリから平成14年2月14日を参照のこと。「開会〜休憩」と「休憩〜散会」の2部構成で、「>>|」ボタンで一回スキップして2部の「休憩〜散会」から3時間過ぎたくらいからが石井一の質問。全部見ても面白いが件のやり取りだけでいい方は3時間59分ごろから。小泉総理の怒りは半端なものではなく、一国の総理が自席から「いい加減なことを言うな!」など不規則発言を連発してます。でも何度も言うけど問題は新人芸能人のギャラの話ではないのよ。石井も「手取り五千万」とはヒトコトも言ってないのに「息子はサラリーマン」なんだもん。大体、国会答弁から裁判の尋問に至るまで相手をキレさせて本音を口走らせるのは基本的な手口でして、その術中にはまって怒鳴りつづける一国の総理って一体。これ以外にも小泉総理は石井の質問をことごとくはぐらかしてるんすけど、ここまで酷いと本当は文章読解力がないんじゃないのかとすら思えてきます。

 他にも石井の質問は見所だらけで、塩爺に向かって

「内閣官房機密費のことは私も内閣にいたので知っているが、あまりいい加減な答弁するなよ(俺は知ってるぞ)。以前の『忘れました』発言、ありゃなんだ」
「G7で国際公約をしてきたが、来年の今頃になって『忘れました』なんて言うんじゃないだろうな。国際社会では通用せんぞ」
などと言いたい放題。衆議院のヴィデオでは確認できないけど塩爺の顔が引きつってたという話もある。さらに、終盤のギャラ発言で野次が多くなってくると
「静かにしろ!」
と一喝。海千山千の国会議員がシーンと黙っちゃったんだからまさに大物。

 こういうのが家にいながらにして好きなときに見られるようになったんだから素晴らしい時代になったもんです。と同時に、タダでここまでできるんだから上っ面の情報に踊らされないで自分の頭で考える習慣を身に付けたいものです。

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 どうやら来週の予算委員会「宗男問題」集中審議で宗男君と真紀子ちゃんの直接対決が実現しそうだが、この手の話って、人は事の真偽よりも心証だけで物事を判断してるんですよね。真紀子ちゃんは一生懸命にやってるってアピールして、宗男君は裏でコソコソやってるように見えると。実は真紀子ちゃんも宗男君を悪者にしようとウソついたりしてるんだけどそれが問題にならないのは一般には真紀子ちゃんが誠実そうに見えるから。

 まぁおいらも宗男君が裏で「俺に逆らったら云々」ってやってそうだと見てるけど、そういったこととは別に「どっちが不誠実そうか」という点だけに注意してみると面白いかもしれません。

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 個人的にはこんなこと言ってる場合じゃなかったりして。ここ二週間ほど肩こりが酷くて整骨院通いしてたけど一向に良くならず、今朝起きたら腕が上がらずペンギンさんのようになってしまったので整形外科に駆け込んで神経ブロックの注射を受けた。受けたのはいいけど、どうしてここまで酷くなってしまったのか原因がわからず。

2002/02/13 久々の…

 昨日(2/12)、楽器屋の社長から電話。内容は仕事(PA)の依頼。

社長「大変急で申し訳ないんだけど都合つきませんか」
おれ「いつっすかー?」
社長「14日なんだけど」
おれ「残念、予定が入ってます」

連絡しそびれてたらしいけど、ちょっと遅すぎるよなあ(^^;

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 久々といえばこれも久々、原稿の依頼が来てたのでした。それもゆたか会から。ゆたか会といえば今までのことがありますんでこっちから「どんな内容でもちゃんと全部載せてくれるんでしょうね」とか色々と確認してたんすけど、言いたい事言っても大丈夫と思われるんで寄稿することにしました。なんでよりによっておいらに依頼したのかは担当者も「わかりません」とのことなんですが(とほほ)。文字が書けるなら猫でもええんかい(泣)。

 で、返事を受けて今日最終確認して、原稿に手を入れて、字数のチェックをしたら↓がきっちり指定字数からはみ出した(激苦笑)。ゆたか会にはいいことだがおいらは残念だよ。しょうがないんでここに公開しておく。

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 ゆたか会も十年の節目を迎えて、マエスト
ロ佐渡の活躍に比例してゆたか会に寄せられ
る期待も大きくなるだろう。ネットやマスコ
ミを通じて佐渡さんの魅力に触れ、ファンと
なる人も増えると思われる(というか、既に
増えている)。設立当初の家族的な暖かさを
残しつつ、新しいファンにも支持される活発
で開かれた後援会へと成長することを念願し
て止まない。
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 婉曲な言い回しだけど、現状は「新しいファンにも支持される活発で開かれた後援会」とちゃうやろってことが言いたいわけで。

 会員の皆さんは次回会報をお楽しみに。

2002/01/16 烏合の衆

 ネタが溜まっちゃってるのだが時事ネタで行こう。

 成人式で暴れたのどうしたのというニュースがいくつかあったがアホらしくて真剣に見る気も起きなかった。わが地方では上半身裸で会場を駆け回ったのがいたそうだが、ニュースでは1局を除いて無視、新聞にも載らなかった。唯一放送した局もモザイクなし、顔がはっきりわかるように流していた。こういう手合いは無視するかさらし者にする、それでいいと思う。他の地方ではまたクラッカーを鳴らした奴もいたそうだが、これも前例に倣って警察に通報してこの国が法治国家であることを教えてやればいいのだ。

 一方で、若い奴だけに問題があるかというとそうではない。おいら、大阪でPAやってた頃に某区の成人式を何年か担当してたんですが、実行委員のおっさんたちだって劣るとも勝らない。リハーサルに泥酔してやってきて機材を壊すおっさん、時間を計って通しているのに司会に文句をつけて進行を止める奴、「アドリブでやりますよろしく」などと言って打ち合わせに来ないくせに当日色々と注文を出して、こちらが機材や時間の関係で断ると逆ギレする若衆、初対面の音響屋に「お宅の会長の○○さんは知り合いでね、君、名前は?」などとドーカツまがいの態度を取る奴(ムカついたのでハッタリかまして黙らせた)、船頭が多いので船が山に登って結論が出ないから30分の式典に3時間のリハーサル「役所に入ったら定時に帰って左ウチワだと思ったのに残業だらけで大変っすよ」などとぼやく住民課の役人(お前のせいで俺が夜中まで働くんだよ!)…まぁまともな人はいませんでしたな。もっともストレスの溜まる仕事でした。

 結局のところ、参加する成人も烏合の衆なら主催者も烏合の衆なのだ。その場にいる者全員が意義を見出さないまま一つのところに集まればそのベクトルが錯綜するのは当たり前で、若い奴だけ責めるのは酷というもの。

 最も有効な対処法は行政主導の式典など廃止すればいいのだ。イヴェント屋がパーティーを企画するなり、神社参りのツアーを組むなりすればいい。これもひとつの民営化と考えるといいかもしれない。

 ちなみに、行政主導の成人式は埼玉の蕨(わらび)市で昭和21年11月に行ったのが最初で、儀礼としての「元服」とは関係ない。(リンク)行政がやる理由もなければ、祝ってやる義務もない。やめりゃいいのだ。

 まぁそれにしても、夢も可能性もいっぱい持ってておかしくないのに社会が豊かだから自立しようというモチベーションも沸かないし周りの大人も叱らないからダメさ加減が自覚できないし、成人してから初めて怒られてどうしていいかわかんない奴もいて、うちの若い奴を見るにつけかわいそうだなと思う今日この頃。

 ちなみに、小泉首相の「痛みを伴う構造改革」、需要を刺激して失業率をなんとかしようという態度が見えないが、放置すればこういう力を持て余した若い奴が街に溢れて犯罪率が上昇するだろう。どうなっても知らないぞ。

2002/01/05 徹夜作業(^^;

 突然、眠れなくなったので眠くなるまでと思ってパソコンの電源を入れたのが午前4時すぎだった。

 で、なにげなく自分のページの「What's UP?」から新しく更新されたサイトを見ようと思ったらなんと今年に入ってから更新されたサイトが画面に表示されてない! しかたがないので5時くらいからプログラムの見直しを始めて、自分が書いたプログラムなんか読めるわけないし(オイオイ)、4月から今まで動いてたのが不思議なくらいヘンなプログラムだったので全部書き直して、寝ぼけてるもんだから「昨日の日付から今日の日付を引いたらなんでマイナス1日やねん!」などと当たり前のことに怒り、どうにか動くようになったのが7時回った頃。

 好きでやってるんだから誰に向かって言うわけでもないんだけど、自分のアホさ加減やら結局殆ど寝てないやら、いろんな意味で疲れた(^^;

 ついでに、オフィシャルサイト方面の接続が正月休みのせいか繋がったり繋がらなかったりするのでこちらの更新表示に反映されないことも書かせてもらいやした。人様の台所事情なのでくどくど言うつもりはないけど、一昨年の年末年始も落ちたままだったり土日も落ちてることが多いのはなんとかならんのでしょうか>プロバイダ(と結局ぼやいてる)。

 寝るとするか…明日まで正月休みなもので(−_−)

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 ただいま昼12時41分。pear.ne.jpがとりあえず安定して動いてるようなので「What's UP?」の注意書きを外した。




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