七月二十日 金曜日 海の日
実はこの日会社は操業日だったのだが、この景気の悪さに休んで調整ってことになったので予定を繰り上げて大阪へ飛んだ。
で、大阪でなにをやったかといえばヘッドホン探しである。ミナミで売っているヘッドフォンを全部見て選んだのはゼンハイザーの「HD25」である。色々聴いた中では最も情報量が多かったのだ。音楽を聴いて楽しむだけなら別の選択になるだろうけど、今回欲しかったのは何が鳴っているかわかるヘッドフォンだったのでこのチョイスとなった。3万3千円也。ちなみに、ソニーのスタジオ向けヘッドフォンもあったけど、これは却下。いくら業界標準でも、欲しい音じゃなければダメっす。
# 具体的にはベースやバスドラの高域成分が不足気味。悪くはないけど、目的に合わないので。
心斎橋筋で選挙運動中のドクター・中松に出くわす(爆)
19時頃、フェスティバルホールへ。途中、PMF1999のアカデミー生で現ラムルーのヴィオラ奏者である安積さんがいたので思わず声をかけたら彼は引いてました。そらヘンな奴だと思うよなあ。驚かしてすんません(って、読んでるのか?)。搬出口でしばらく待ってると佐渡さんが出てきたので挨拶もそこそこに
おれ「すいません、今日のチケット代、ヘッドフォンに化けました」
さど「がははははははは」
いやー、失礼しましたです。次の日は終演後に予定が入ってたんで出待ちできるのがこの日だけでして…。
七月二十一日 土曜日
マクドナルドで昼飯を食ってたらおまけのカードに金のあたりカード。訳もわからずレジに持っていったらプレステ2のソフトをもらった♪ でも、ハードがないんだよねえ。ところで、店内で食べてたら女子高生がやってきて、靴下を脱ぎ始めたので「こんなクソ暑い日はやっぱ裸足になりたくなるよなあ」と同情してたら、彼女はルーズソックスに履き替えてました。そこまでやるか。
友人たちがライヴをやるってんで会場のライヴハウスへ。本番は夜で、その時間はこっちもコンサートなのでリハだけでも来いというので見に行った。んで、手伝ったりPAと話したりして夕方になったらフェスへ。
開演前のベルは序曲の冒頭部分が鳴ってた。でもこれ、別録りだよね。後ろを振り返ったら真後ろに佐渡夫人がいたので驚いて「ぅわ!」とか言ってたらそこで会話になってしまう。ところでおいら、夫人と話すのは初めてなんすけど、彼女はいつの間においらの顔と名前を覚えたんでしょう ^^;
んで本番。佐渡さんいつもより余計に振ってたんじゃないでしょうか。そのテンションの高さにオケが出遅れる場面もありましたが、この場合それは致命的ではないと思う。それと、改めて聴いているとパーカッションをはじめとするリズム隊の組立てに佐渡さんの独自色があったと思うがどうだろう。と同時に、この指揮者のリズム感の良さはもっと評価されてもええんちゃうか。否定的な文脈で評価されることもあるが、それは裏返せばリズムに弱い人が多いからスクゥエアな人は耳が慣れなくて受け付けないだけのこと。
ところで、佐渡さんの衣装。詰め襟のようなスーツのような、まるで服部幸應。もしかして、同じものなんでしょうか。ちなみに服部幸應はハナエモリに特注してるそーですが。
休憩中にロビーにいると、人を介して大和郡山城ホールのスタッフを名乗る方から自己紹介を受ける。どうやらこのホールが企画している「佐渡さんと夏休み」の売れ行きが思わしくないので宣伝して欲しい、という話のようだが自分は向こう一週間忙しいので、直接掲示板に書いてくれても構わないと言うと「役所がうるさくて表立って宣伝ができない」という。であれば、フォーマットがあるから改めてメールをくれないかと言うとビラを差し出して「ここに書いてあるから」とのたまう。
あのさー。
うちのサイトは主催者からいただいた情報をフィードバックさせたことは日常茶飯事なんすけど、みんなその程度の回答はメールでくれるんですよね。紙を差し出して「それを見てくれ」なんて初めてっすよ。おいらに打ち込めというのでしょうか。
同じくそこにいた「サドラー2号」さんにもそのビラをまとめて何枚か渡してたけど、本当にチケットを売りたいんだったらその場にいる人に一枚ずつ手渡しするのが誠意ある態度やないやろか。もっと言えば、役所が監視してるわけないんだから出入口に立ってビラ播きしてもいいくらいだ。自分も学生時代にチケットを売ったことがあるし、このサイトをはじめて他の主催者とも話した経験から言わせてもらうが、「やまと郡山城ホールの皆さん、汗のかき方が足りません」。
もっとも、宣伝すると約束はしたし、事情はどうであれ売れ行きが悪ければ佐渡さんの今後の活動に影響するかもしれないので「ご近所の方は時間を作って大和郡山の豪華なホールを見に行ってください」くらいのお願いはしますが。詳細はこちらです。
それはさておきキャンディード役の石井一孝は、東京楽で観たときは音程が下がってしまうことが多くて疲れているのかと思ったが、大阪では格段に良かった。あと、発声がオペラ風になっているところがいくつかあって、「あー、色々と勉強したんだな」と勝手に解釈したんですが、実際のところどうだったんだろう ^^; あと、黒田博のパングロス役はよかったんじゃないでしょうか。京都のカウントダウンのトークも聞いたけど、テレビの司会をやらせたらブレイクの期待十分。
音響は、前から10列目なので期待してなかったんですけど、違和感を感じない良い仕事でした。細かいところで勉強になったことはあるけど、突っ込み過ぎになるのでここでは触れない。
で、終演後はダッシュでライヴの行われた心斎橋へ急行。打ち上げに顔を出したのでした。
七月二十四日 火曜日 天神祭宵宮
てことでお待ちかねの(再)デビュー戦の日である。仕事は午前中で抜け出して雇い主の楽器屋へ行こうとしたら、またしてもカーステがダウン。即、ディーラーに電話して新品を調達してもらうことに。
仕事の方は途中まで「段取り悪いって聞いてたし、こんなもんかなー」と思ってたら現場に持って行った新品のメインスピーカに合うケーブルがなかった。以下解説抜きで会話を記すと、
おれ「社長、あの、これ、端子がノイトリックなんですけどケーブルあるんですか?」
社長「(ふつーのフォーンプラグがついたケーブルを差し出して)このケーブル使えないかな」
おれ「(言下にダメとも言えず、やってみて)使えないみたいですよ(「みたい」ってのがポイント)」
社長「…(頭が真っ白)」
おれ「あ、それじゃ、モニター用だったこのスピーカとこのスピーカをメインにして、倉庫にあったコロガシ(床置きのモニターの通称)をこっちに持ってきましょう」
社長「・・・じゃ、持ってきます」
(その間、管理が悪くて絡みまくったケーブル群と格闘)
コロガシが届いた。
おれ「社長、これ、音が出ませんよ」
社長「えーっ!?」
おれ「ほら、ここをこうして…ね?」
社長「あー、こないだ結婚式に貸し出したら客が壊したんだろうねえ。どーしよー。まだスピーカはあるけど、片付けるの面倒だしブツブツ」
おれ「(^-^; プロなら返却時にチェックしろよ)もうひとがんばりしましょう!」
てことで、三度目の正直で持ってきたスピーカはなんとか使えるってんで設営したんですが、その頃には出演者が打ち合わせに来たりリハーサルで舞台に上がったりしていたのでした。こっちはきちんとサウンドを詰めることもできず、リハではどっかのセミプロのバンドに文句言われっぱなしでしたが(泣)。しかもそいつら、ステージに上がる直前になって打ち合わせにないカラオケのカセットを持ち込むから本番が始まってからカセットデッキをつなぎ始めたりで大忙しでした。
てことで、思ったとおりというかなんというか、カタガタの状況でございまして、昔のおいらだったら絶対切れてるよなあと思いつつも、この愛すべき人たちに嫌な顔一つしないでニコニコと仕事をやり通した自分がいとおしくなったりして(激苦笑)。
でも、どんなにひどくてもハウリングだけは恥ずかしいから絶対に出さないようにして、音量も音質も最低限のものが確保できたんでまぁこんなもんかなと。
# ハウリングってのはマイクとスピーカが近いときにスピーカから聞こえる「ピー」ってやつ。
祭なのでビールが出てきて、飲みながら仕事するなんて初めてだったけど、暑かったからねぇ。全然酔いませんでした。
ちなみに、トラブってたときのことを紹介者の先輩に話したら「そら、だめだよー。気持ちはわかるけど相手は社長なんだから」だそうな。これっきりで仕事もらえないのかなぁ。
チェックに使ったCD:「Distance」宇多田ヒカル、メニューインとステファン・グラッペリのヴァイオリンデュオ
七月二十七日 金曜日 平日
取引先の部長から誘われて、その会社の社内コンペに参加(その会社は夏休み)。谷越え、打ちおろしのショートホールでピンそば1m以内に落とすわ、ちゃんとバーディー取るわ、バンカーの土手にボールが落ちて、その土手が2m以上あってまるで全英オープンのような状況できっちり叩き出してしまうわ、派手なゴルフでした。
とはいえ、昼飯でビールに付き合ったら案の定へろへろで。スコアはそれなり^^;
七月二十八日 土曜日
例の先輩から電話。「次の仕事なんだけど、盆踊りとかだけど、やりたい?」
もちろん。
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